世界で初めて商品化されたクリスマスカード
秋も深まり、そろそろ今年のクリスマスカードをどうしよう?と考え始めている人もいるのではないでしょうか。 今では世界中で交換されているクリスマスカードですが、初めてのクリスマスカードはどこで誕生したか、ご存知ですか?
クリスマスカードの起源は、弊社Access Ideas のあるイギリスなんです。 時期は、ビクトリア朝といわれています。
ビクトリア朝時代の手作りのクリスマスカード
初めてクリスマスカードが商品化されたのは、1843年。ロンドンのV&A ミュージアム設立者・ヘンリー・コール(Henry Cole)卿が、友人の王立美術会員・ジョン・コールコット・ホースリー(John Callcott Horsley)氏にデザインを依頼し作成しました。
リトグラフで刷られたあと、手で彩色されたはがき大のこのクリスマスカードは、中央に家族でワイングラスを傾ける(なんと小さな女の子まで!)楽しげな食卓の様子、両脇に貧しい人への施しの様子描かれています。 食卓の下に印刷されているフレーズは今でもおなじみですね。
約1000枚印刷され、個人で使用した分の残りが1セット1シリングで販売されました。 現在も10枚ほどが残るこのコール卿のクリスマスカードですが、その内の1枚が2005年ロンドンにて競売にかけられ、なんと8469ポンドという値段で落札されています。
ちなみにこの1843年には、チャールズ・ディケンズ作の名作「クリスマス・キャロル」も出版されています。偶然ですね。
チャールズ・ディケンズ「クリスマス・キャロル」原本
はっきりとした年は定かではないのですが、イギリスにてヴィクトリア女王が1840年代に始めたといわれています。 一方アメリカでは、1953年、アイゼンハワー大統領が初めてホワイトハウス公式クリスマスカードを送りました。