[heading style=”1″]楽らく印刷便利帳【第1・3月曜日】
~トンボと印刷の関係とは?~[/heading]
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印刷?トンボ?どんな関係なのでしょうか?
どんなものかというと、
上のよう、印刷するデザインの周りにつけるマークのことなんです。
*わかりやすいように日本式のトンボを掲載していますが、西洋トンボは二重線ではなく1本線になっています。
トンボという名称の由来は、縦と横それぞれ真ん中にある十字のマークがトンボの形に似ているから、ということらしいです。
四隅についているのをコーナートンボ、真ん中にある十字のものをセンタートンボと呼びます。
でも、なんでトンボが必要なのでしょうか?
印刷機ではCMYKの4色の版で、塗り重ねて印刷します。
ところが、4つの版の1つでも位置がずれてしまうと、版ズレという印刷の色のズレが起きてしまうのです。
版ズレを防止するための位置合わせするのに、トンボが役に立つのです。
さらに、その他にも、
印刷工程の後、紙を指定のサイズに裁ち落とすのですが、その断裁をするガイドとしてトンボを使用します。
このため、チラシなどの印刷物の端まで、背景色を塗ったり、写真を印刷したいと考えている場合にもトンボが必要となります。
断裁の行程は、紙や断裁機などの性質上、通常0.数ミリ〜1ミリの世界で誤差は生じてしまうのですが、そのような誤差が生じても不自然な仕上がりにならないようにトンボを目安にして、仕上がり範囲(断裁エリア)の外まで色を塗り足す必要があるのです。
通常、特に指定がなければ、「塗りたし」は約3mmとる(トンボで指定した仕上がり範囲よりも外側3mmまで背景色などを伸ばす)のが一般的です。
完全印刷用のデータを入稿するときには、仕上がりサイズの目印であるトンボの外3mmにまで色をのばしたデータを作成しないと、データに「塗り足し」をつけてくださいっと言われてしまいますので気をつけてくださいね。
日本式トンボの場合は、コーナートンボの線が交差しているところが仕上がり範囲の外側3mmなっていることが多いので、そこまで塗り足すのが一般的です。
紙の「版下」を印刷所に入稿していた時代は、デザイナーはカラス口と定規で、自分でトンボを描いていました。
現在ではIllustratorなどのソフトウェアで、簡単にトンボを作成することができます。
これを「極楽トンボ」機能と呼びます(ウソ)。
それでは、また来週お会いしましょう。
By Angus Miyaji
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